9-1. 指定緊急避難場所の表示・非表示

指定緊急避難場所について

SkyWalking version 1.17 から、指定緊急避難場所の表示機能が追加されました。SkyWalkingが想定している主なユーザー層は登山者なので山岳地帯における位置情報の確認など登山者向けの機能を提供していますが、登山目的に限らず日常生活における災害発生などの緊急時に、iPhone/iPadを通じて命を守るために必要な地理空間情報をユーザーに提供できる防災アプリとしての機能も充実させていきたいと考えております。
この機能で表示される指定緊急避難場所データは、国土地理院が提供しているオープンデータを利用しています。このデータは、

災害対策基本法第49条の4に基づき市町村長が指定した指定緊急避難場所の情報を各市町村に提供いただき、当該市町村に確認の上、地図上に表示したものです。最新の状況などは当該市町村にご確認ください。

といったものです。
指定緊急避難場所データについての詳細は、下記国土地理院のページをご覧ください。
指定緊急避難場所データ

指定緊急避難場所について、上の国土地理院のページでは、以下のように述べられています。

指定緊急避難場所は、津波、洪水等、災害による危険が切迫した状況において、住民等の生命の安全の確保を目的として住民等が緊急に避難する際の避難先として位置付けるものですが、指定避難所は、災害の危険性があり避難した住民等が、災害の危険性がなくなるまで必要な期間滞在し、または災害により自宅へ戻れなくなった住民等が一時的に滞在することを目的とした施設です。

指定緊急避難場所は、災害種別ごとに指定されており、SkyWalkingではそれにしたがい、以下の災害種別ごとに指定緊急避難場所が地図上にプロットされます。

  1. 洪水
  2. 崖崩れ、土石流及び地滑り
  3. 高潮
  4. 地震
  5. 津波
  6. 大規模な火事
  7. 内水氾濫
  8. 火山現象

注意事項として、指定緊急避難場所データは万能ではなく、日本全国すべての指定緊急避難場所の情報が網羅されているわけではありません。データの更新状況は下記ページで公開されていますので、気になるエリアがある方は、チェックするとよいでしょう。
指定緊急避難場所データ 市町村別公開日・更新日一覧

指定緊急避難場所の表示・非表示

指定緊急避難場所

指定緊急避難場所を地図上に表示するには、指定緊急避難場所を表示したいエリアを地図上に表示しておきます。メニューボタンをタップすると現れる左ナビゲーションから「指定緊急避難場所」を選択します。災害種別の一覧から、任意のセルをタップするとメニューアイテムが現れるので、「地図上に表示」を選択します。地図上に表示されている指定緊急避難場所を削除するには、セルの右端にチェックが入っていますのでセルをタップし、「地図上から削除」を選択してください。

左ナビゲーションに「指定緊急避難場所」がない場合は、SkyWalking のバージョンが 1.17 以降になっていることを確認し(1.16を含む以前のバージョンには対応していません)、設定画面の防災機能の「指定緊急避難場所表示を有効にする」がオフになっていないかを確認してください。

指定緊急避難場所

表示されている地図の範囲に、有効な指定緊急避難場所データがある場合は、地図上に指定緊急避難場所アノテーションがプロットされます。上の図は、京都駅周辺の種別:洪水の指定緊急避難場所を表示した場合です。アノテーションのアイコンは、災害種別ごとに異なる色になります。また指定緊急避難場所が選択中は、ナビゲーションバーの下に「指定緊急避難場所バー」が表示され、現在選択中の災害種別を確認することができます。なお、指定緊急避難場所アノテーションが地図上にプロットされるのは、ズームレベルが14以上の場合になります。ズームレベルが13以下の場合は表示されませんので、ご注意ください。