3-1. オフライン地図データと自動キャッシュ

通常地図を表示するには、インターネットに接続されている必要があります。地図をスクロールしていくごとに、ネット上のサーバーから地図を表示するために必要な画像や情報を取得する必要があるからです。しかし登山中やサイクリング中の場合、常に電波の状態が良好でインターネットに必ず接続できる環境であるとは限りません。むしろほとんどの山岳地帯では、インターネットに接続できる環境が例外的であると言ってよいでしょう。そこで、あらかじめ必要なエリアの地図データをアプリ内に保存しておくことで、インターネットに接続ができない環境でも問題なく表示することが可能な地図を作成する必要があります。SkyWalkingでは、そのような地図を作成することができ、それを「オフライン地図データ」と呼んでいます。

一方でSkyWalking は、一度サーバーからダウンロードして地図上に表示したタイル画像は自動的にキャッシュとしてアプリ内に保存し、オフライン時でも再利用できるようになっています。

地図のタイプと対応エリアとオフライン地図および自動キャッシュ

オフライン地図の作成が可能なエリアは、ベースマップが「国土地理院 標準地図」と「国土地理院 淡色地図」が利用可能なエリアに限られているので、それ以外のエリアについてはオフライン時に表示したいエリアを一度地図に表示しておくことでキャッシュとしてアプリ内に保存されるので、オフライン地図として使用することができます。ただし一度も表示していないズーム値のタイル画像までキャッシュされるわけではないので、ご注意ください。キャッシュデータを削除するには、「7-1. アプリの設定」をご覧ください。

オフライン地図データの作成手順は、

  • ベースマップを国土地理院の「標準地図」もしくは「淡色地図」に指定する。
  • オフライン地図データの範囲を指定する。
  • 地図の縮尺(1/2500もしくは1/25000)を指定する。
  • 地図データの保存先フォルダを指定する。

となります。SkyWalkingでのオフライン地図データの作成は、国土地理院が提供している「標準地図」「淡色地図」のいずれかを選択します。これらの地図がカバーしている範囲は日本国内のみとなっておりますので、現在のバージョンでは、オフライン地図データの作成可能な範囲は日本国内のみに限られています。将来的にはOpenStreetMapを使用するなど国外のエリアも対応していきたいところですが、諸事情のため、現在は対応しておりません。日本国外のエリアは、事前に一度地図上に表示し、自動的にキャッシュしておくことで、オフライン地図として使用してください。