2018年9月6日午前3時7分に発生した北海道胆振東部地震では、北海道では観測史上初めてとなる震度7を記録し、現時点の情報では40名以上の方が亡くなるなど、北海道全域に大きな被害をもたらしました。被災地では多くの救助関係者の方々、地方自治体・政府の防災関係者の方々、ボランティアの方々が奮闘しておられます。犠牲になられた方、そしてご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。
国土地理院では、災害発災時からUAVなどの最新のテクノロジーを使い、被災状況を撮影・分析し、公表しております。詳しい被害状況が明らかになりつつありますが、アプリ開発者向けに今回の地震による被災地を空撮したデータも公開されはじめました。SkyWalkingでは、防災アプリとしてお役に立てるように、公開された空撮画像データがアプリ上で見られるように随時対応していくことを考えており、以下の空撮画像データや分析データをマップ上にオーバーレイ表示できるように対応しました。被災地に赴かれる方は、ご利用ください。
・平成30年北海道胆振東部地震 斜面崩壊・堆積分布図
・平成30年北海道胆振東部地震 安平地区 正射画像(2018年9月11日撮影)
・平成30年北海道胆振東部地震 厚真川地区 正射画像(2018年9月11日撮影)
・平成30年北海道胆振東部地震 札幌市清田地区 正射画像(2018年9月12日撮影)
・平成30年北海道胆振東部地震 厚真東部地区 正射画像(2018年9月11日撮影)
・平成30年北海道胆振東部地震 安平・厚真西部地区 正射画像(2018年9月11日撮影)
・平成30年北海道胆振東部地震 厚真地区 正射画像(2018年9月6,8日撮影)
・平成30年北海道胆振東部地震 厚真川地区 正射画像(2018年9月6日撮影)
また赤色立体地図を開発されているアジア航測株式会社様から被災地周辺の赤色立体地図が提供されており、それについてもオーバーレイ表示できるように対応いたしました。
・平成30年北海道胆振東部地震 赤色立体地図 厚真町周辺(アジア航測)
この場を借りて、国土地理院と関連機関、そしてアジア航測株式会社様に御礼申し上げます。
なお、オーバーレイ表示に関しては、無料版ユーザ・有料版ユーザに機能の差はありません。上記データは、SkyWalkingをご利用いただいているすべてのユーザ様にご利用いただけます。
今回追加されたデータを使用した事例をご紹介します。
下は、地震発生後に空撮したデータとそれ以前のデータ(ベースマップにAppleMapの航空写真モードを選択します)をSkyWalking上でオーバーレイ表示し、それぞれを比較したものです。オーバーレイの透明度を画面上のスライダで調整することができます。
地図に重ねるオーバーレイを選択するには、地図画面の右端にある「地図タイプ選択ボタン」をタップしてください。こちらの画像の赤い線で示しているボタンです。
地図操作の詳しい方法は、以下をご参照ください。
1-1. 地図の操作系
地図タイプ選択画面をスクロールしていくと、今回新しく【災害関連】というフォルダがあり、その中に災害関連のオーバーレイを集約していますので選択します。以下、【災害関連】> 【地震・津波】> 【地震】平成30年北海道胆振東部地震関連 と進んでいくと、北海道胆振東部地震関連のオーバーレイ選択画面になります。
オーバーレイ選択の詳しい方法は、以下をご参照ください。
1-5. ベースマップとオーバーレイの選択
国土地理院から新たに公開されるデータが出てきましたら、随時対応していく予定です。
今後とも、SkyWalkingをよろしくお願いいたします。
SkyWalking 開発者:本多 郁(Kaoru Honda)