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2010年6月 3日
ヨロンマラソン2010 (03) ヨロンマラソン本番
朝、4時に起床。気になる天気は、小雨。軽くウォーミングアップをするつもりでしたが、小雨の中走ると、それだけで体力が奪われるような気がしたので、部屋で大人しくストレッチングをして準備することにしました。
雨が降りしきる中、宿の車で茶花のスタート地点まで送ってもらいました。昨日は天気良かったのに、こればかりはどうしようもありません。ひたすら雨が激しくならないことを祈るばかりです。
スタート地点となるミコノス通りにランナーが続々と集まってきていました。カッパ代わりにビニール袋をかぶろうかどうか迷いましたが、走っている最中に荷物になりそうだったので、いつもどおりのスタイルで臨むことにしました。右腕に写真を撮るためのiPhoneを入れたランニングアームポーチ。ウエストバッグにはランナー用のサプリメントがいくつか。日差しと雨よけのアディダスのキャップ。なぜかテニス用のプリンスのサングラス。シューレースにRCチップが装着されているかを確認。これで準備万端。雨が冷たい。
ヨロンマラソンスタート前。小雨が降る中、ランナーが集結。
ヨロンマラソンのスタート地点。まもなくスタートです。
ヨロンマラソンのスタート地点となるミコノス通り。与論島はエーゲ海のギリシャ・ミコノスと姉妹提携しているんだとか。
午前8時、小雨が降る中、フルマラソンの部がスタート!与論島でもっとも賑わっている茶花・中央通りを抜けていきます。
茶花・中央通りを通過中。スタートしてまだ数百メートルです。
3キロ付近、プリシアリゾート前を通過。小雨が止んできました。空はどんよりとしていますが、この調子で行けば、大雨にはならずにすみそうです。
プリシアリゾート前 3km。このあたり多少アップダウンがあります。ときおり海が見えました。
与論空港の滑走路沿いのコースに出ます。フルの出走者が600人ほどなので、このあたりで既にランナーの間隔は適度にバラけており、混雑して走りにくいということはありません。
与論空港沿いの細い道 3.5km。ここだけ舗装がされていない砂利っぽい道でした。ほとんど民家や商店のない寂しいところでした。
与論空港の入口を通過。このあたりで4キロ過ぎ。コース右手に海が見えてきましたが、空が曇っているため、昨日見たような海の青さがありません。それが残念です。
与論空港の入口 4km過ぎ。昨日このゲートを通り抜けてきたランナーも大勢いたことでしょう。
与論港の近く 5km。
6キロの表示が見えてきました。ときおり小雨がパラつきますが、あまり気になりません。と、ここでハチに扮したオジサン?に余裕で抜かれました。飛んでるんでしょうか、意外に速い。まだまだ先は長い。マイペースで行きます。
6km。まだ余裕がありますね。ここで余裕がなかったらヤバい。
6km過ぎ。突然追い抜いていった巨大なハチ。ハチのお尻がなんとも。
7キロ付近から坂がキツくなってきます。海抜10メートルから60メートルへ一気に海沿いの断崖を登っていく難所です。しかし登るにつれて、海が遠くまで見渡せる絶景が広がります。何度もiPhoneをアームポーチから取り出して、写真を撮りました。ああ、これで晴れていれば、どんなに美しい景色だったんだろう?山の上から振り返ると、ここまで走ってきた道が見下ろせました。
ハキビナ海岸付近 7km過ぎ。この勾配。けっこう半端じゃないです。
丘の上からハキビナ海岸を望む。晴れていれば、どんなにいい景色だったことか...
一気に坂道を駆け上がりました。振り返るとここまで走ってきたコースが見えます。
ヨロンマラソンの絶景ポイント。畑が広がって、のどかで美しいですね。
8キロ付近から今度は下り坂。登った分一気に下ります。ハイビスカスが綺麗に咲いていました。雲の切れ目から光が差すと、一気に色彩が豊かになります。
与論城跡付近 8km過ぎ。コース脇に咲いていたハイビスカス。この写真、けっこう気に入っています。
風力発電が見えてきました。このあたりは前浜海岸というそうです。
前浜海岸付近 8km過ぎ。下りが続きます。
百合が浜が近くになると、平坦コースが続きます。今回の旅では百合が浜は立ち寄ることができませんでしたが、大きく潮が引くと沖合に姿を現す砂浜として有名なのが百合が浜です。潮が満ちると海に沈むので、いつでも見られるわけではありません。船底にガラス板を張って海中が観察できるようにしたグラスボートを使って、百合が浜に渡ることができます。私は20年以上前に与論島を訪れたときに何度か百合が浜を訪れ、シュノーケリングを楽しんだことがありますが、その美しさは言葉に表すことができないほどです。透明な海水は、白い砂と混じり合い、いつしかエメラルドグリーンに、そして濃い群青色に変化します。以前グラスボートに乗ったときは、色とりどりの魚とウミガメの姿も見ることができ、まさに竜宮城のようでした。ただヨロンマラソンの3月は、まだ海水浴のシーズンではないのかもしれませんが、機会があればぜひ行ってみてください。
大金久海岸付近 13km。このあたりは平坦でした。
走ること2時間が経過。折り返し地点が近づいてきました。ハーフならそろそろ終わりですが、フルはようやく半分。かなり足がキツくなってきました。既に折り返して戻ってくるランナー達とすれ違うようになってきました。
折り返し地点に到達。ツイッターでつぶやこうとしましたが、電波が微妙につながらない。ソフトバンクよ、頼むからもっとつながるように設備投資してください。ほんと、いつも思いますが、頼みます。せっかくのiPhoneが泣きます。
21.5km付近。ようやく折り返し地点。
気を取り直し、これまで走ってきた長い道をひたすら戻ります。ときおり日差しが差し込んで青い海が見えるたびに、写真を撮りました。走りながら写真を撮るのはなかなか大変です。すれ違うランナーが無口になって折り返し地点を目指して走って行きます。
宇勝海岸付近 23km。風が出てきて、海も若干荒れ模様です。
24km付近。ランナーの間隔が疎らになってきました。
29キロ付近、百合が浜に戻ってきました。このあたりから足の裏の皮がめくれてきたのか、痛い。膝もガクガク笑っています。しかしまだ先は長い。体力の限界との戦いです。
百合が浜の入口 29km。ここを抜けていくと百合が浜へのビーチです。6歳、9歳、18歳のときにこの海で泳ぎました。そして走っている37歳の私。なつかしい。月日が流れたことを感じます。まさかマラソンで走りにくるとはね... 旅行に連れてきてくれた親に感謝です。子供がいる方へ。なるべく子供を旅行に連れていってあげましょう。すぐにはその価値が分からなくても、いずれ子供が大人になったときに、思い出して感謝してくれるでしょう。
35キロ付近、一気に下ったあの坂道を今度は逆に一気に登らなければなりません。この坂道を見よ、とばかりに写真を撮りましたが、なんとあろうことか電池切れか、あるいは雨水で濡れて故障してしまったのか、この写真を最後に、我がiPhoneが起動しなくなってしまいました。えらいこっちゃ。あいかわらず小雨が降ったり止んだり。意識不明になってしまったiPhoneが心配ですが、とにかくゴールを目指して走るしかない。あと7キロ。さすがに走って坂道を登れず、歩いて登りました。
この坂を見よ。前浜海岸からの登り坂 35km付近。このあとiPhoneが起動しなくなり... 以後写真撮れず(泣)。
坂を登り切ると給水所があり、「急いでいない方は、あたたかいヤギ汁があります」と書かれた看板が。フルマラソン出場がこのとき2回目という初心者の私は、タイムにこだわりませんが、今回自己ベストとなる5時間を切るという目標がありました(初フルのナハマラソンは5時間13分でゴール)。与論のヤギ汁がどんなものか知らないにもかかわらず、ヤギ汁の誘惑は強烈でしたが、ここでヤギ汁のために足を止めてしまうと、おそらく5時間を切れない。私はヤギ汁に群がって休憩しているランナーの方を見ないようにして、通り過ぎました。ゴールしてから死ぬほど食べてやれ。私は自分に言い聞かせましたが、正直もっとも辛い瞬間でした。
与論空港が見えてきました。あと5キロを切っています。ここまで来ると、ほんとうに足が動かない。動きたがらない。それを無理矢理気合いで動かしています。しかし意識ははっきりしています。ただ足が痛いのか痛くないのかもよく分からなくなっています。動かしづらいという感覚。
いよいよ茶花海岸が見えてきました。あと1キロ。とにかく早く終わってほしいという気持ちと、もう終わりなのかという祭りの後のような一抹の寂しさを覚えながらも、ゴールは着実に近づいてきます。何か自分が今大変なことを成し遂げようとしているかのような、それは錯覚なんですが、そんな気持ちで最後の力を出し切り、ゴール!
ウォッチを見ると、ネットタイムで4時間47分48秒でした。5時間切りました。完走メダルを受け取り、テントの方にヤギ汁を探しに行くと、ヤギ汁が見あたらない代わりにウニ味噌汁が配られていたので、いただきました。あまりに旨いので、2、3杯いただきました。雨に濡れっぱなしで体がすっかり冷え切ってしまっていたようです。あらためて食べ物が旨いということに感謝です。気がつくと、空は晴れ間が広がりつつありました。
ああ、私のヨロンマラソン初挑戦が、ついに終わった。
2010年6月 3日 14:56
