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2012年7月 7日

楽天が投入する新しい電子書籍デバイス - Koboの印象

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楽天が買収し、まもなく日本市場で販売を開始する今話題の(?)「Kobo」。昨日訪れた東京国際ブックフェアでKoboに触れる機会があったので、その印象について。以下、私の主観的意見なので、参考にはならないかもしれないことをお断りしておく。



私はKindleも実際に触ったことがほとんどないので、電子ペーパーの端末とはそういうものであるという認識が皆無である。しかも普段使っているタブレットはiPadだ。その上での印象なので比較するのもおかしなものかもしれないが、Koboはページをめくっているうちに、それなりにストレスがたまる仕様だと感じた。またモノクロ16階調の電子ペーパーで600×800ドットの解像度の画面の印字が一昔前のコピーのようで、美しく見えなかった。
そういうものかと思えばガマンできるかあるいはそのうち慣れるものなのかもしれないが、美しく読みやすいのでスイスイ読めてしまうという印象はまったくない。果たしてiPadや液晶のカラーディスプレイを見慣れた日本の読者に、Koboのモノクロ16階調の電子ペーパー画面は受け入れられるものだろうか、正直かなり疑問に感じた。またページ遷移時の画面再描画のジワジワしてくる感じがなんとも異様である。文字を小さく表示した場合に前のページの文字の残像が若干残っているようにも見えた。

テキストが主体の読み物以上にそれらの弱点を意識せざるをえなかったのが、漫画である。画面がいちおう拡大縮小できるのだが、iPadでは当たり前のピンチ操作での拡大縮小はできない。また拡大した場合に見える範囲を変えるためのドラッグ操作における画面再描画も電子ペーパー画面の性質上の理由で美しくない。とりあえずできる程度のものであった。よほど電子ペーパーデバイスでの読書が好きな人はさておき、一般的な日本の読者にとって、Koboは快適な読書スタイルを提供できるだろうか?

デバイスの仕様以外に目を向けると、私のように個人でアプリの電子出版物を制作し販売しているアプリ作家の立場から言えば、AmazonのKDPのようにKoboでも個人出版が可能なのか気になるところだが、どうもそれは現時点では後回しのようである。個人が自由に出版できるプラットフォームという理想からまだまだ遠く離れたデバイスのひとつに過ぎないのでは、というのが今回私が持ったKoboの印象である。何がいくらで買えるのか、そしてそれは日本の読書スタイルに革命を起こすようなものなのか、しばらくは様子見であろう。

投稿者 kaoru : 2012年7月 7日 11:29

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